「村上海賊の娘」追い風 水軍博物館の入館数最高
愛媛県今治市宮窪町宮窪の村上水軍博物館はこのほど、2014年度の入館者数が過去最高の9万2452人だったと発表した。前年度の2.07倍で、館は能島村上家を題材にした和田竜さんの小説「村上海賊の娘」が本屋大賞を受賞した影響が大きいとみている。
同館は04年10月に開館。能島村上家の全盛期に当主だった村上武吉が使ったと伝わる陣羽織や横笛など約350点を常設展示し、村上海賊の歴史を紹介している。
入館者数は、高速道の休日上限千円制が実施された09年度に約5万9400人を記録、ほかの年度は4万人台後半で推移していた。14年度は4月に「村上海賊の娘」が本屋大賞を受賞したほか、愛媛と広島両県で博覧会「瀬戸内しまのわ2014」が開催され、映画「瀬戸内海賊物語」も上映されるなど、追い風が吹いた。